こんにちは、笹野美紀恵です。
私の実家はサウナーの皆さんから「サウナの聖地」と呼ばれている、静岡県の『サウナしきじ』です。富士の天然水かけ流しの水風呂は「奇跡の水風呂」なんて呼ばれていて、それに入るためだけに、新幹線で遠方から駆けつけるファンも少なくないんですよ。
私自身は、海外留学やモデルでの経験を生かして宿泊施設や温浴施設をプロデュースする会社を経営していますが、そのかたわらで、「しきじの娘」としてサウナの魅力をもっと多くの人に知っていただきたいと思い、日々活動しています。
サウナの醍醐味といえば最近は「ととのう」「きまった」と言われてますよね。汗をかいて、水風呂でさっぱりして、そして休憩……この冷温交代浴によって、心身ともに深〜いリラックス感が得られる=「ととのう」ことは、すでに多くの方がご存知だと思います。でも、正しくたっぷりと汗をかくことは、じつはダイエットやデトックスなど、美容効果もとっても高いんです。
ところで、その汗には2種類あるの、ご存知ですか?
少々マニアックなお話になってしまいますが、「エクリン腺💦」と「アポクリン腺💦」……人間の汗腺には、この2種類があるんです。
「エクリン腺💦」は、どちらかというとサラサラとして水っぽい汗を出す汗腺で、暑いと感じたときに体温調節のために開きます。辛いものを食べたときや、ストレスを感じたときに反射的にかく汗もエクリン腺💦から。言わば外発的な〝デイリーの汗〟をかくのが、エクリン腺💦です。
一方の「アポクリン腺💦」は、ベタベタした、少し脂っぽい汗を出す汗腺。毛穴と連結していて、水分以外に塩分や脂分、タンパク質やアンモニアなどを含む汗で、これが体臭の原因にもなります。
でも、ここから出てくる物質こそが老廃物。つまり、汗をかいてデトックスするには、このアポクリン腺💦を開いて汗をかく必要があって、ここをキレイにしておくことで、体臭も抑えられるようになるんです。
よく、辛いラーメンを食べて汗をダラダラ垂らしながら「うおっし、いい汗かいた、代謝も上がってるぜェ」なんて、ついつい心の声が口から出ちゃってる男子いますけど……残念! それって外発的な汗=エクリン腺💦の汗ですから(苦笑)。代謝も大して上がってませんし。
気持ちよく汗をかけるサウナも、残念ながらそっちなんです。なかには「我慢大会ですか?」って感じで、高温のドライサウナでひたすら頑張ってる人、たまに見かけますけれど、そこでかいてるのも、ほぼほぼエクリン腺💦からの汗なんです。
でもでもでも……。ちょっとした工夫1つで、アポクリン腺💦を活性化することができるんです。そう、今回、皆さんにお伝えしたいのはココです!
その工夫とは、サウナ前の運動。
ほんのちょっとでいいんです。スクワット10回でもいい。スクワットで大腿筋など大きな筋肉を動かしてあげることで、脳が反応し、内発的な汗をかこうとして、アポクリン腺💦がジワっと開いちゃうんです。その状態のままサウナに入ることで、ばっちりアポクリン腺💦から汗が出てくる、というわけなんです。スクワットほんの10回ぐらいなら、別に皆さん、苦じゃないでしょ。
ちなみに、私はサウナにはいつも、ゴムのエクササイズバンドを1つ、持参しています。これ、どこでも売ってるし、かさばらないし、とっても便利でオススメですヨ。
サウナに入る前に、このゴムバンドを太ももに巻いて、ガシガシッとスクワット。ついでに、サウナの前後にゴムバンドを使ってストレッチも。たったそれだけのことで、めちゃめちゃ質のいい汗が、た〜っぷりかけるんです。
サウナ後のビールがとっても美味しくなること、間違いなしです。
インフィニティが楽しめる海と同じコントラストのお風呂ですが、露天の立ち湯を楽しめる新しいスタイルです。そしてサウナは斬新な少し低めの低温設定……女性に優しい! サウナ室のデザインも一般的な平面でなく、椅子が立体化されていて。サウナ以外もいろいろな素敵なアクティビティが充実していますよ。
atamibayresort.com/fuua/静岡県生まれ。実家は〝サウナの聖地〟と呼ばれる温浴施設「サウナしきじ」。2008年にミスインターナショナルファイナリストに選出され、学生時代からモデルとしても活動。サウナや温浴施設のプロデュースをはじめ幅広いジャンルのマーケティング、プロモーションなどを手掛ける(株)ONEBLOW代表。現在、地方にて今までにない美しさを極める〝温癒浴〟施設を総合プロデュース中。著書に『キレイをかなえる「しきじの娘」の速攻サウナ美容』など。