こんにちは、「しきじの娘」こと、笹野美紀恵です。
今回の「汗は美容液」は特別編。
な、な、なんと、昨年のレコード大賞を受賞したDa-iCEのリーダー兼パフォーマー、
そして、プロサウナーとしても知られる工藤大輝さんをお招きし、
対談をさせていただきました。
サウナ愛あふれる、汗だく対談を前後編でお送りします。
笹野「まずは、工藤さんの最初のサウナの記憶、教えてもらえます?」
工藤「え、そんなこと言ったら笹野さんなんてもう……生まれたときから、ですよね?」
笹野「あははは、私の場合はそうです、気づいたらそこにサウナあったよ、みたいな(笑)」
工藤「何歳ぐらいで、リアルにサウナに入ったんですか?」
笹野「厳密には覚えてないですけど。もう、小っちゃいころから入ってましたね。で、友達の家とか行くと、ギャップを感じる、みたいな」
工藤「なるほど、『あれ? サウナないんだ』みたいな(笑)」
笹野「そう!『そうよね、フツーにお風呂なのよね〜』って(笑)。逆に友達がうちに泊まりにきたりして、『サウナ行こうよ』って誘うと、『え、サウナ⁉』みたいな(笑)」
工藤「そうですよね。ちなみに笹野さんは、最初からサウナ、気持ちいいって思えました?」
笹野「うん、もちろん」
工藤「マジですか⁉ 僕は子供のころ、親父が入ってるのを見て、マネして入りましたけど。『何ここ⁉ 何の意味があるんだろ?』って思ってましたよ」
笹野「でも、その後、サウナ愛が目覚めるというか、覚醒したんですよね?」
工藤「そうです。僕、言うても温泉街の出身なんで。スーパー銭湯とか温浴施設に行く機会も多かったので、ほかの人に比べたら、サウナもけっこう早くから入ってたとは思うんですけど……、理解不能な時期が長かったので。それこそ、しっかりとサウナを意識しはじめたのって、5〜6年前なんですよ」
笹野「へぇ、そうなんですね。それは何がきっかけで?」
工藤「ラジオ番組のスタッフが、それこそみんなサウナーでして、誘われたのが最初です。初めは『別にいいですけど』みたいな感じで半信半疑で(苦笑)。そこからです、『何セットもやる』だとか、『休んで外気浴だ』だとか、サウナの知識を急激に詰め込みました(笑)」
笹野「一気に進化したんですね(笑)」
工藤「その最初にサウナ、ツアー中のことで、地方だったんです。たしか大阪だったかな、2デイズの1日目の夜。それで、驚いたんですよ。次の日のライブ、むちゃくちゃ体、軽かったんです」
笹野「関節とかいろんなところが『おー、シャキシャキするな』みたいな?」
工藤「はい、疲労の抜け方が、まったく違っていて」
笹野「そうなんです、サウナは疲労回復にはめちゃくちゃいいですよ」
工藤「本当にそうなんですよね。僕はもう、ほぼその目的だけでサウナ行ってるってぐらい。リハ終わった後とかにもよく行きます」
笹野「そっか、日ごろから肉体を酷使してる工藤さんだから、やっぱりサウナの使い方がアスリートだな〜」
笹野「サウナに求めるものが『気持ちいい』じゃなくて、疲労回復なんですね」
工藤「そうなんです。しかも、最近は都内の主なサウナはどこも無茶苦茶混雑していて。なんとなく、ゆっくり休める雰囲気じゃないんですよ」
笹野「男性サウナはすごく混んでるらしいですね」
工藤「本当に、混みかたがすごいんです。もう、人気テーマパークみたいになってて。しかも、並んでるのは裸のおじさんたちっていう(苦笑)」
笹野「あははは、ちょっと怖いかも」
工藤「並んでる最中に、ま、ほとんどそんなことはないんですけど、声なんかかけられちゃったりしたら……、リラックスなんてできないですよ」
笹野「そうですよね。知らない人に裸、見られちゃって『工藤さんって案外、○○だね』なんて他所で言われても困っちゃいますよね」
工藤「そうなんですよ(笑)」
笹野「予約制のサウナとかを利用すれば?」
工藤「完全予約制のソロサウナにも、行ったことあるんですが。あんまりフィットしなかったんですよね」
笹野「ソロだと、水風呂の水質とかにも限界あるしね」
工藤「はい。それに僕、アメニティとかもけっこう、ちゃんとしてないとダメで」
笹野「工藤さんのヴィジュアルなら、間違いなくそうだろうと思っておりました。ちなみに、アメニティで重要視するのはなに?」
工藤「歯ブラシですかね。トリートメントとかは自前のものを、持参するのでいいんですが。歯ブラシとか剃刀は、ちゃんとしたものがほしい。でも、予約制のソロサウナって、すっごく綺麗な方向に振り切ってるからか、あんまり歯ブラシや剃刀、置いてないんですよ」
笹野「ああ、そうだったかも。でも、歯ブラシも自分で持ち込めばいいんですよ。オススメは子供用歯ブラシです。サイズか小さくて、メイクポーチにも楽々入りますよ」
工藤「確かにそうですよね」
笹野「私、サウナには常にポーチ持参なんです。アメニティでいちいちストレスを感じたくないので」
工藤「それ、すっごくわかります」
笹野「だから、歯ブラシ&歯磨き粉は必須。入浴後の爽快感が俄然、違いますから。あとポーチにはクリーム、それに化粧水……、サウナにはいろいろ持ち込んでます」
工藤「ぼくも化粧水はいつも持ち歩いてます」
笹野「最近、男性でもマイポーチ、持ってる人、増えましたよね」
工藤「今日も持ってきてるんで、ちらっとお見せしますね」
笹野「うわ、すっごい気になるけど、どうしよ、私のより立派で充実してたら(苦笑)」
工藤「(ポーチの中身を説明しながら)この乳液はTHREEです。で、このモロッカンオイルは、僕のサウナの必需品。髪の毛に使ってます。サウナはとにかく、髪がパッサパサになっちゃうんで」
笹野「なります、なります」
工藤「サウナでは髪がめっちゃ気になって。だから、入浴後に使うようにしてます」
笹野「そうなんですよね」
工藤「僕は3セット目ぐらいかな、シャンプーしたあと、トリートメントつけて流さずそのまま、タオルを頭に巻いて、サウナ入ってます」
笹野「おー」
工藤「髪のパサツキが、ぜんぜん違ってきます」
笹野「素晴らしい! いや〜、よく仕上がってますね〜。サウナー、しかも上級者だ(笑)。私もやってますよ。やらないと本当に髪パサパサになりますもんね」
工藤「色もすぐ抜けちゃうんですよね。美容師の人に言われました。『なんでこんなに色、抜けるの早いの?』って」
笹野「そう! 私もそうなんですけど、工藤さんもけっこうハイライト、入れてますよね。それ、めちゃくちゃ時間かかるでしょ。長い時間かけて、がんばって入れたものが、すぐ流れちゃうのが本当にイヤで。だから、私はカラーリング用のシャンプー持参で行ってます」
工藤「徹底されてますね〜。ほんと、サウナって体にはめちゃくちゃいいけど、髪には最悪、カラーには天敵ですよね」
笹野「本当にそうですね」
工藤「聞いたところによると、水風呂がよくないって。塩素が。髪を濡らさないようにすればいいんでしょうけど、やっぱり水風呂入ると、頭の先まで浸かりたい欲望には勝てなくて」
笹野「とくに東京都内のサウナの水風呂は塩素が強いかも、ですね。ま、建物の構造上、致し方ないのかもしれないけど……。私、東京出てきて、初めてこっちのサウナ入ったとき、水風呂が痛いって思いましたよ」
工藤「痛い?」
笹野「そう、なんかピリピリする感じ。あと、臭いも気になりましたね。お金払って、ハズレ引いちゃったみたいな気持ちになった」
工藤「たしかに、そういうのわかるかも……。あ、でも、笹野さんは比較対象の水質が高すぎるんじゃないですか。だって富士山の天然水を使ってる、ご実家の水風呂と比べちゃったら、どこの水も見劣りしちゃうでしょう。僕、何年か前に初めて『しきじ』の水風呂入ったとき、あまりの水質の良さに、驚くを通り越して、ビビりましたもん(笑)」
笹野「ありがとうございます(笑)。でも、本当に水風呂の水質って大事なんですよね」
対談後編(次号)につづく
写真:細田純平 構成:仲本剛
Da-iCE パフォーマー・リーダー
北海道出身/34歳/B型。作詞・作曲も手掛け、ほかのアーティストへの提供も多数手がける。グループ1のファッショニスタ。音楽・カルチャー・アニメへの造詣が深い。そして自他ともに認めるアイドル好き。サウナは趣味の域を超えて、サウナスパ健康アドバイザーの資格も取得している。